ホーム コラム 子育てしながら働くには?——動物看護師の子育て両立ガイド

子育てしながら働くには?——動物看護師の子育て両立ガイド

子育てしながら働くには?——動物看護師の子育て両立ガイド

「子どもができたら続けられないかも…」——そんな不安を、動物病院で働く愛玩動物看護師の多くが一度は感じたことがあるのではないでしょうか。

動物病院は女性の比率が高い現場でありながら、産休・育休の制度が整っていなかったり、「制度はあっても実績がない」といった環境に悩む声は少なくありません。

今回は、産休育休制度の基本と導入のヒント、そして復帰後も無理なく働き続けるための選択肢についてご紹介します。


制度が“あるだけ”では意味がない

制度があっても「誰も使ったことがない」

産休・育休の取得は、育児・介護休業法で定められた労働者の権利です。 しかし実際には、「制度はあるけれど前例がない」「言い出しづらい空気がある」という声もよく聞かれます。これは法的に見ても問題のある状態です。

小規模病院では制度の整備が後回しに

スタッフ数が限られている動物病院では、制度を整えても人手不足で実際に運用できない現状があります。結果として「取れない」「復帰できない」まま、現場を離れる動物看護師が多いのが実情です。

実際に“使える制度”として整えている病院もある

一方で、計画的な人員配置や外部スタッフの活用により、実際に産休・育休を取得し復帰しているスタッフがいる動物病院も多く存在します。 大切なのは「制度があるか」ではなく、「制度が安心して使えるか」です。


制度を“使えるもの”にするために

まずは動物病院内での対話を

「制度を整える=スタッフが長く安心して働ける動物病院になる」という視点を、院長や上長と共有することが出発点です。言い出しづらいときは、他の動物病院の事例を示すのも一つの方法です。たとえば、「育休中の代替スタッフを採用した事例」「復職支援助成金の活用」など、実現可能な成功事例を院内で紹介することで、導入のハードルはグッと下がります。

助成金・外部サービスの活用

厚生労働省の「両立支援助成金」など、制度整備に対する支援制度も活用できます。小さな動物病院でも、外部のサポートを使えば十分に実現可能性です。

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kodomo/shokuba_kosodate/ryouritsu01/index.html(子ども・子育て両立支援等助成金のご案内)

復帰後の“あなたらしい”働き方も選べる時代

柔軟なシフト制度

「週4日勤務」「保育園のお迎えに間に合うように17時退勤」など、ライフスタイルに合わせた勤務形態を取り入れている動物病院もあります。「午前だけ」のような完全な短時間勤務は難しいかもしれませんが、家庭との両立に配慮したシフトは可能です。

トリミング・受付などへの一時的な配置転換

復帰直後に看護業務へ戻るのが不安な場合は、自分の得意分野(トリミング・受付など)に一時的に配置されることで、無理なく復帰できることもあります。

「子育て経験」を強みに変える

子育てを経験した看護師だからこそ、同じように悩む飼い主の気持ちに寄り添える場面があります。ライフステージが変わることで見えてくる視点は、動物病院にとっても価値あるものです。

こんな動物病院は要注意

「子育て中スタッフは正社員になれない」

これは労働基準法や男女雇用機会均等法に違反する可能性がある間接差別です。家庭の事情を理由に雇用形態を制限することは許されません。

「子どもの急な発熱でも、休めない」

労働者には小学校就学前の子どもの看病のために取得できる「看護休暇」の権利があります。また、育児を理由とした不利益な扱いは禁止されています。 このような職場は、法令違反の可能性があるだけでなく、心身に大きな負担がかかります

「子育て中は有休を自由に取れない」

「元々急に休んだりするんだから」「人手不足だから」などを理由に有休取得を拒否されたり、取得することで評価が下がる職場は違法です有休はすべての労働者に認められた正当な権利であり、形骸化している職場には注意が必要です。


おわりに

産休・育休は、制度があるかどうかではなく「どうすれば安心して取れて、戻ってこれるか」が重要な時代になっています。

もし今、「子どもができたらこの仕事は難しいかも…」と感じているなら、、制度が整い、実際に運用されている動物病院で働くという選択肢もあります

私たちパンダキャリアでは、産休・育休の取得実績がある、復帰支援のある動物病院のご紹介も可能です。 あなたの今の状況、そしてこれからのライフステージに合わせた働き方を、一緒に考えていきましょう。

監修

山下偉大

山下偉大

獣医師

パンダキャリア代表

獣医師としてCT完備1.5次病院で診療後、グループ病院の採用担当を歴任。臨床×人事の視点で「パンダキャリア」を創業し、あなたにとってベストな選択肢を一緒に考え、伴走します!

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