ホーム コラム あなたの動物病院はブラック?獣医師が今すぐ確認すべき5つのチェックポイント

あなたの動物病院はブラック?獣医師が今すぐ確認すべき5つのチェックポイント

あなたの動物病院はブラック?獣医師が今すぐ確認すべき5つのチェックポイント

「仕事は好き。でも、この働き方がずっと続くのは体が持たない」

そう感じながらも、「獣医師だから仕方ない」「みんなこうして乗り越えているはずだ」と、つらい環境を当たり前として受け入れていないでしょうか。

日本労働調査組合の調査によると、約31%の労働者が自身の職場をブラック企業だと感じており、その理由の上位はサービス残業(36.9%)、ハラスメント(17.2%)、長時間労働(15.8%)です。動物病院の現場でも、これらに当てはまるケースは少なくありません。

この記事では、動物病院がブラックかどうかを判断するための5つのチェックポイントを整理します。「なんとなくしんどい」を言語化することが、次のアクションへの第一歩になります。

動物病院のブラック度を確認する5つのチェックポイント

チェック1:長時間労働が常態化していないか

診療終了後の後片付けや入院動物の管理で毎日22時を超える、夜間急患の当直が続いて十分な休息が取れない——そうした状況が「あたりまえ」になっていないか確認してください。

厚生労働省の指針では、月80時間以上の時間外労働は過労死リスクが高まる水準とされています。自分の月間残業時間を実際に計算してみましょう。感覚よりも数字が現実を正確に教えてくれます。

チェック2:残業代が適切に支払われているか

「自己研鑽だから」「業界的にそういうもの」と言われてサービス残業が常態化している職場は、労働基準法上の問題を抱えています。給与明細に残業代の項目がない、または固定残業代の上限を超えても追加支給がない場合は要注意です。

給与体系が不透明な場合は、雇用契約書や就業規則の内容を改めて確認してみることをお勧めします。

チェック3:ハラスメントが放置されていないか

怒鳴り・人格否定・陰口・スタッフ間の足の引っ張り合い——こうした行為が院内で常態化しているにもかかわらず、院長や管理職が対処しない職場は、組織としての機能が低下しています。

注意したいのは、長くその環境にいると「これが普通」という感覚になっていくことです。「最近、仕事に行くことが怖い」「連絡が来るだけで体が緊張する」といった反応が出ていたら、環境側に問題があると考えてください。

チェック4:成長の機会が与えられているか

「いつも助手や外回りで、執刀の機会が一向に来ない」「新しい治療法を習得しても実践する場がない」——忙しさを理由に若手に裁量を与えない職場では、獣医師としての成長が止まります。

自分が3年後・5年後にどういった術者・臨床医になっていたいかを考えたとき、今の環境がそのルートにあるかどうかを確認してください。現在の業務と理想のキャリアに乖離があるなら、それは早めに対処すべきサインです。

チェック5:有給・休日の取得が現実的にできているか

書面上は有給があるが申請すると雰囲気が悪くなる、休日に呼び出しがかかる、緊急の入院相談が個人の携帯に直接来る——こうした状況は、制度と運用の乖離を示しています。

心身を回復させる時間がなければ、診療の質にも影響が出ます。「休むことへの罪悪感が常にある」という感覚は、職場環境のシグナルとして受け止めてください。

「ブラックかも」と感じたら、どう動くか

複数の項目に当てはまる場合、今の職場に構造的な問題がある可能性が高いです。ただし、いきなり転職を決断する必要はありません。まず以下の順番で検討することを勧めます。

①現状を数字と事実で整理する
感覚ではなく、残業時間・給与明細・有給取得実績などを記録として残します。これは転職活動での説明にも、万一の労働問題への対処にも役立ちます。

②転職市場の現状を確認する
「他にどんな選択肢があるか」を知らないまま現職に留まり続けることは、判断の機会を失うことと同じです。転職活動を始めることは「今の職場を辞める」ことと同義ではありません。市場を知ることで、現職の待遇が相対的に良いのか悪いのかの判断基準ができます。

③信頼できる相談先を持つ
転職エージェントを活用すると、求人の紹介や職場内部の情報収集、条件交渉のサポートを受けることができます。一人で抱え込まずに、専門家の視点を借りることで選択肢が広がります。

まとめ

「仕方ない」と感じていた労働環境が、実は改善できる問題であるケースは多くあります。給与・労働時間・ハラスメント・キャリア機会・休日の取りやすさ——これらはいずれも、「職場を変えることで解決できる問題」です。

パンダキャリアでは、獣医師の転職支援を専門に行っています。臨床現場を知るアドバイザーが、あなたの状況を丁寧にヒアリングしたうえで、条件に合う求人をご紹介します。LINEやオンラインでの相談にも対応しています。

まずは現状を話すだけでも構いません。お気軽にご相談ください。

参考サイト

「約3人に1人」が自分の職場をブラック企業だと思うと回答「ブラック企業に関するアンケート」結果発表:日本労働調査組合 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000013.000074057.html

監修

西山奈都美

西山奈都美

獣医師

パンダキャリアキャリアアドバイザー

CT完備の1.5次病院で4年間獣医師として奮闘。現在は獣医師・動物看護師の就職支援に携わっています。 現場の苦労や喜びを知っているからこそ、悩みに寄り添えます。次の一歩を一緒に考えましょう!

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