残業時間「月20時間」は多い?少ない?

獣医師の残業時間、そのリアルを徹底解説!「月20時間」は多い?少ない?
「獣医師って、やっぱり激務なんでしょ?」
獣医学生や若手獣医師の方々から、よくこんな声を耳にします。動物の命を預かる仕事だからこそ、定時でピタリと帰れることは少ない──それは誰もが理解しているはずです。
では、実際にどのくらいの残業が「普通」で、どのくらいなら「過酷」なのでしょうか?
特に「月20時間」という数字を聞いたとき、それは恵まれた環境なのか、それとも注意すべきサインなのか…判断に迷う方も多いのではないでしょうか。
獣医師の残業時間のリアルをデータや現場の声を交えて解説し、「月20時間残業」の意味を一緒に考えていきます。

データで見る獣医師の残業時間
公的な統計は少ないものの、転職支援を通じて見えてくる傾向では、獣医師の残業は月20〜40時間程度がボリュームゾーン。 厚労省が発表している一般的なホワイトカラー職の平均(おおよそ10〜20時間)と比べると、やや多めといえそうです。
ただし「平均値」はあくまで目安。診療科や勤務先によって大きく異なります。
- 小動物臨床(特に救急や二次診療) 急患や長時間の手術が入りやすく、当直やオンコール制度もあり残業多め。
- 産業動物獣医師 巡回や移動時間が実質労働に含まれることも。家畜の分娩対応など突発業務あり。
- 公務員獣医師 残業は比較的少なく、安定したワークライフバランスを確保しやすい。
同じ「獣医師」でも、働き方の実態は大きく違うのです。
「月20時間残業」は多い?少ない?

単純に数字だけでは評価できません。大事なのは「残業の質」と「対価」です。
少ないといえるケース
- 平均が30〜40時間の職場で、自分は20時間程度に収まっている
- 残業の大半が急患や緊急手術など不可避の業務
- 時間外手当がしっかり支払われている
多いと感じるべきケース
- 毎日の定型業務が時間内に終わらず、恒常的に残業している
- 時間外手当が出ず、実質サービス残業になっている
つまり、同じ「月20時間」でも、それがキャリアのプラスになるのか、負担だけが大きいのかは大きく変わってきます。
獣医師の残業が多くなる理由
「自分が要領悪いのかな…」と思う必要はありません。背景には業界ならではの構造的要因があります。
- 命を扱う仕事ゆえの突発的な急患対応
- 診療後に発生するカルテ記録・学会準備・症例検討
- 慢性的な人手不足で一人あたりの業務量が多い
これらが複雑に絡み合い、結果として「残業が当たり前」という空気をつくっています。
見学・面接でチェックすべきポイント
求人票の「残業時間」だけでは実態はわかりません。見学や面接のときに注目したいのは次のポイントです。
- 診療終了間際の院内の雰囲気
- 電子カルテや業務フローの効率性
- 給与体系(固定残業代や時間外手当の有無)
面接で「残業はどのくらいありますか?」と直接聞くのは少しマイナスです。
「働き方の特徴について伺ってもよろしいでしょうか?」と前向きなトーンで尋ねるのがおすすめです。
まとめ:残業をキャリアの視点でとらえる
獣医師の仕事に残業はつきもの。ゼロにはできないかもしれません。 しかし重要なのは、その時間があなたのキャリアにどんな意味を持つのかです。
- 成長につながる残業なら、将来の糧になる
- 単なる非効率やサービス残業なら、見直すべきサイン
「月20時間」という数字は、ただの時間の合計ではなく、あなたが望む働き方を問い直す指標なのです。
もし今の働き方に疑問を感じているなら、一人で抱え込まず、専門家に相談してみてください。求人票だけでは見えない、動物病院のリアルな労働環境を知ることができます。
理想のキャリアに向けて、一歩を踏み出すきっかけになりますように。
監修
葭安涼
愛玩動物看護師
パンダキャリアキャリアアドバイザー
CT/MRI完備の1.5次病院で4年間、動物看護師として様々な経験をしてきました。 現在は獣医師・動物看護師の就職支援を行っており、現場を知る立場だからこそリアルな視点でサポートできます。 一人で悩まず、ぜひ一緒にキャリアの可能性を広げていきましょう!