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獣医師のための動物病院実習の手引き

獣医師のための動物病院実習の手引き

はじめに

動物病院の実習は通常、1~2日の短い期間で行われます。もし、その実習中に良い印象を残すことができれば、内定を複数獲得でき、より多くの選択肢の中から就職先を決めることができます。そのため、実習に臨む際は細かな点にも注意を払い、事前にしっかりと準備をしておくことが重要です。

無理をして自分を偽る必要はありません。普段よりほんの少し丁寧で真剣な姿勢を意識して取り組むだけで、内定に繋がります。実習に参加した結果、「この病院には就職しないだろう」と思ったとしても、悪印象を残しても良いことはありません。目の前の実習を大切にし、真摯な態度で臨むことを心掛けましょう。


実習前

事前リサーチ

実習に参加する前に、その病院についてしっかりとリサーチしておくことは非常に重要です。特に、院長の経歴や病院の設備、力を入れている診療分野などは、病院のホームページやSNSで事前に確認しておきましょう。

さらに、スタッフとの会話の中で「どうしてこの病院を選んだのですか?」と質問されることがよくあります。このような質問にスムーズに答えられるよう、事前に自分なりの理由を考えておくと安心です。

服装に注意

病院を訪問する際、服装は自由であることが多いですが、最も重要なのは清潔感です。派手すぎる服装や個性が強すぎるスタイルは避け、シンプルで清潔な服を選びましょう。また、持参するスクラブや上履きも、汚れやしわが目立たないものを用意することが大切です。

第一印象はとても重要なので、常に清潔感を意識して行動しましょう。

持ち物準備

病院からの指示に従って、必要な持ち物を準備しましょう。特に指示がない場合でも、メモを取れるようにペンとノートを持参することをおすすめします。病院の特徴などを後で比較する際にも役に立ちますので、忘れないようにしましょう。


【動物病院実習時の持ち物リスト】
・スクラブ
・院内用の靴(底が綺麗なもの) ※色の指定がある場合があります。
・お昼ご飯
・履歴書
・メモ帳
・筆記用具
・A4サイズの入る鞄(病院で書類を貰う可能性があります)


自己紹介の準備

朝のミーティングなどで、自己紹介をする機会があると思います。スムーズに挨拶ができるよう、事前に簡単に準備しておきましょう。

時間厳守

遅刻をすると第一印象は最悪です。電車の遅延や乗り換えミスなどを考慮して、指定された時間の10分前には到着するよう心がけましょう。事前に病院までの行き方や、最寄り駅からの距離を確認しておくと安心です。万が一、列車遅延などが発生した場合は、速やかに病院へ連絡しましょう。また、病院への入り方や受付方法も事前に確認しておくことをおすすめします。

朝の時間帯は、入口に飼い主さんが並んでいたり、待合室が混雑していることが多いです。周囲に配慮し、邪魔にならないように気をつけることも重要です。病院に到着したら、スタッフへ声をかけ、実習に来た事をしっかり伝えましょう。

条件交渉の用意

転職活動を自分で進める際は、給与や休日、手当など、さまざまな条件の交渉が必要です。交渉に自信がない場合は、人材紹介会社を利用するのも手です。

例えば、給与交渉では、実習中の面談で希望年収を尋ねられることがあります。その際にスムーズに希望を伝えられるよう、前職や現職の月給、賞与、年収をあらかじめ確認しておきましょう。現職の給与に不満があり、より高い給与を希望する場合は、自分のスキルや業務量に対して、現在の給与が適正でないことを具体的に説明することが大切です。

また、額面給与と手取り額には差があるため、源泉徴収票を参考にして正確な手取り額を把握しておくと安心です。知らぬ間に転職後に給与が減ってしまわないよう、交渉の材料をしっかり準備しましょう。

もし交渉が苦手であれば、パンダキャリアがいつでもお手伝いしますので、お気軽にご相談ください!

実習中

挨拶・返事

挨拶は全員にしっかりと行いましょう。また、業務を任された際には、はっきりと聞こえる声で返事をし、迅速かつ丁寧に取り組むことが大切です。自分ではきちんと挨拶しているつもりでも、病院内の雑音で相手に聞こえにくいことがありますので、普段より少し大きめの声を意識しましょう。

また、実習の最後には「1日ありがとうございました。」と丁寧にお礼を伝えることを忘れないでください。よく「終わりよければすべてよし」と言いますが、実習の最後の印象も大切です。

個人情報

患者さんのカルテには多くの個人情報が記載されています。閲覧する際は必ずスタッフに確認を取り、無断で見ることがないように注意しましょう。また、当然のことですが、指示された場所以外の部屋に入ったり、勝手に引き出しを開けたりする行為は避けてください。

質問

診察や手術の見学時には、積極的に質問をすることが大切です。ただし、現場は忙しいことが多いため、質問のタイミングには注意し、相手の邪魔にならないよう心がけましょう。

質問する際は、年齢の近い獣医師に尋ねるのがおすすめです。感覚が近いため、聞きたいことを等身大の目線で話してくれると思います。

以下に、実習中に注目するべきポイントをまとめました。参考にして、質問内容を考えてみてください。


実習中見るべきポイント

  • 診察内容と件数 ➡どのような診察が行われているか(一般診療、専門診療など)、1日の診察件数、獣医師一人当たりの診察件数。
  • 手術内容/執刀可能かどうか ➡どのような手術が行われているか(一般的なものから高度なものまで)、若手獣医師が執刀する機会があるか。
  • 教育体制の整備状況 ➡スタッフに対してどのような教育・指導が行われているか。
  • 院内設備と技術 ➡病院の設備や技術レベル(最新の診療機器や手術設備が整っているか、電子カルテの導入状況など)

前職の悪口は禁句

社会人の方は、現職場や前職場の悪口を言わないよう注意しましょう。「怒られて嫌だった」「忙しくて大変だった」などのネガティブな発言は、良い印象を与えません。獣医療業界は狭く、院長やスタッフ同士がどこで繋がっているか分からないこともあります。軽率な発言が予期せぬ影響を及ぼすこともあるため、言葉選びには慎重になりましょう。

おわりに

実習は、志望する動物病院の雰囲気や診療スタイルを直接体感できる貴重な機会です。たとえ複数の病院を比較して迷っている場合であっても、実習中はその病院で働きたいという積極的な姿勢を見せることが大切です。上記のポイントに気を付けて、スタッフからの好評価を獲得し、ぜひ就職の選択肢を広げてください!

監修

西山奈都美

獣医師

パンダキャリアキャリアアドバイザー

CT完備の1.5次病院で4年間獣医師として奮闘。現在は獣医師・動物看護師の就職支援に携わっています。 現場の苦労や喜びを知っているからこそ、悩みに寄り添えます。次の一歩を一緒に考えましょう!

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