ホーム コラム ペットが減る時代に、君たちはどう働くか—動物看護師のこれからを考える

ペットが減る時代に、君たちはどう働くか—動物看護師のこれからを考える

ペットが減る時代に、君たちはどう働くか—動物看護師のこれからを考える

「最近、トリミングの予約が前より入れやすい」「若い飼い主が少なくなってきた気がする」——現場でそんなちょっとした変化を感じていませんか?

日本では今、ペットの飼育頭数がゆるやかに減少しています。 そしてこの流れは、動物病院の経営や診療の現場、さらには動物看護師の働き方そのものにも静かに、しかし確実に影響を与えつつあります。

今回はこの「ペット減少時代」において、動物看護師としてどんなスキルが求められ、どのような働き方が広がっていくのかについて、じっくりと考えてみましょう。


ペットの数は本当に減っているのか?

飼育頭数の減少は事実

ペットフード協会が発表した『令和5年 全国犬猫飼育実態調査』によると、

  • 犬の飼育頭数は2013年の約871万頭から、2024年には約679万頭へと大幅に減少
  • 猫は横ばい〜微増だが、新規飼育数は減少傾向にある

この背景には、

  • 出生率の低下
  • 共働き世帯の増加
  • ペット不可の賃貸物件の多さ

など、社会全体の構造変化が影響していると考えられます。

飼い主の高齢化とペットの高齢化が進行

「今から新しい子を迎える自信がない」

「最期まで面倒を見られるか不安」

と考える高齢の飼い主が増えており、新規飼育を見送るケースも増えています。

同時に、現在飼われているペットの多くも高齢化しており、慢性疾患や介護を必要とする症例が着実に増加しています。

(一般社団法人 ペットフード協会 令和6年(2024年)全国犬猫飼育実態調査 https://petfood.or.jp/pdf/data/2024/3.pdf


動物看護師の働き方、これからどうなる?

ペットの数が減ると聞くと、「仕事が減るのでは?」と不安を覚えるかもしれません。 しかし実際には、一頭にかける時間・医療の質・ケアの深さへのニーズが高まっており、動物看護師の役割はむしろ進化の時期に入っていると言えるでしょう。

「数」より「深さ」が求められる時代

これまでは短時間で多くの診療補助や処置を行う場面が多かったかもしれません。

しかし今後は、

  • 一件一件の診療における丁寧な対応
  • 飼い主との信頼関係構築
  • 1回のケアで最大限に不安を軽減する力

が強く求められるようになっていきます。

とくに、シニアケア・予防医療・終末期ケアといった領域では、動物看護師の「人間力」が試される機会がますます増えていきます。


ペット減少時代における「理想の動物看護師像」とは?

ペットの数が減っても、「動物のQOLを支える仕事」としての価値はむしろ高まっています。

医療の一歩手前で頼られる存在に

動物看護師は、ただの「診療補助者」ではありません。

  • 飼い主と獣医師の橋渡し役
  • 医療の外側で暮らしに寄り添うパートナー
  • 心理的な不安を和らげる“動物の代弁者”

といった包括的なサポートを行う存在です。

生活の質(QOL)まで見る視点を

疾患がない=健康、ではありません。

動物が「その子らしく生きる」こと、飼い主が「その子との暮らしを楽しめる」ことを支える視点が、これからの動物看護には欠かせません。


「動物看護師×〇〇」で広がる新しい働き方

飼育頭数がたとえ減ったとしても、動物看護師としての活躍の場はむしろ増加しています。

こんな働き方が注目されています

  • 動物看護×トリミング:肌トラブルやシニアケアに強いトリマーは重宝されます。
  • 動物看護×行動学:問題行動やストレスへの理解が深い動物看護師が求められています。
  • 動物看護×訪問ケア:通院困難な飼い主にとって、自宅ケアは強いニーズがあります。
  • 動物看護×SNS発信:動物病院の雰囲気づくりや集患に貢献する存在としても期待。

あなたの「得意」「好き」を掛け合わせた働き方が、これからのキャリアにおける強みになります。

SNSやオンラインでも活躍できる時代に

新しい時代の飼い主は、InstagramやYouTubeで病院を探し、Googleの口コミを見て来院を決める時代です。

そんななか、動物看護師が発信する「動物病院の日常」や「ケアのコツ」は、

  • 飼い主の不安をやわらげ
  • 動物病院の信頼性を高め
  • 来院のきっかけを作る

という意味で、非常に価値ある情報源になります。

特に若手看護師にとっては、こうした“言語化スキル”や“発信する力”が、キャリアの可能性を大きく広げる武器になるでしょう。


おわりに:ペットが減っても、看護師の価値は減らない

ペットの数が減っても、動物看護師の価値は決して下がりません。

むしろ、“数が少ないからこそ深く関われる”という、新しいステージに入っているのです。

あなたはこの変化の時代に、どんなふうに働きますか?

「好きな動物と、もっとじっくり関わる仕事がしたい」

「ケアの質を高めて、もっと飼い主に信頼される存在になりたい」

そう思ったら、その気持ちをどうか大切にしてください。


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私たちパンダキャリアでは、動物病院の方針や雰囲気、働き方などを丁寧にヒアリングし、あなたのキャリアに合った職場をご提案しています。

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あなたらしい「これから」を、私たちと一緒に考えていきましょう。

監修

西山奈都美

獣医師

パンダキャリアキャリアアドバイザー

CT完備の1.5次病院で4年間獣医師として奮闘。現在は獣医師・動物看護師の就職支援に携わっています。 現場の苦労や喜びを知っているからこそ、悩みに寄り添えます。次の一歩を一緒に考えましょう!

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