獣医師として身につけたいビジネスマナー|電話対応編

はじめに
「電話対応って、なんとなく苦手だな……」
そう思っている獣医師は多いと思います。
とは言え現場では、獣医師が電話対応を任される場面が少なくありません。診察中や処置中に対応を頼まれたり、飼い主からの問い合わせに獣医師としての説明が求められたりすることがあります。
電話対応は、病院全体の信頼感を左右する“入り口”です。
本記事では、獣医師として知っておきたい電話応対のビジネスマナーについて解説します。

獣医師にとっての「電話対応」の意味
電話は“第一印象”を決める入口
動物病院を初めて利用する飼い主にとって、電話でのやり取りが最初の接点です。
この時の対応がぶっきらぼうだったり、声が暗かったり、説明が分かりにくいと、「本当にここに預けて大丈夫?」と不安にさせてしまいます。
一方で、明るく丁寧な応対ができれば、それだけで動物病院全体への信頼感がぐっと高まります。
飼い主は「ビジネスパーソン」であることが多い
動物病院を訪れる飼い主の多くは、社会経験の豊富なビジネスパーソンです。
日常的に電話対応をこなしており、マナーや言葉遣いにも敏感です。
そのため、獣医師が無愛想な口調で話したり、専門用語を一方的に使ったり、折り返し連絡を忘れたりすると、「この先生、大丈夫かな?」という印象を持たれてしまいかねません。
電話対応は、獣医師としての信頼感に直結する大切な行為なのです。
最初の仕事は「電話対応」——評価はここから始まる
実は、多くの動物病院では、新人獣医師が最初に任される仕事が「電話対応」であるケースが非常に多いです。
診察に出るよりも先に、飼い主との接点を持ち、会話の中で信頼関係を築く練習が始まります。 つまり、院内スタッフや先輩獣医師からの評価は、電話対応で決まると言っても過言ではありません。
電話対応で押さえておきたい基本マナー
最初の5秒で信頼が決まる
電話対応では出だしの印象が命。たった5秒に、動物病院の雰囲気と信頼感が詰まっています。 以下の基本を意識しましょう!
- 3コール以内に出る
- 「はい、〇〇動物病院、獣医師の○○でございます」と名乗る
- 明るく、落ち着いた声で話す(※声に笑顔は表れます)
電話越しでも「笑顔」を意識するだけで、印象は大きく変わります。
専門用語はできるだけ避ける
獣医学的には一般的な言葉でも、飼い主にとっては難解なことがあります。
- 「ステロイド治療」→「炎症を抑えるためのお薬です」
- 「スケーリング」→「歯の表面の歯石を取る手術です」
こうした言い換えの工夫が、“相手に寄り添う姿勢”を伝える大切な要素になります。

苦手でも、成長できる
実は私自身も電話対応は大の苦手でした。 かかってくるだけでドキドキ、何を聞かれるか分からなくてストレス……。でも、数をこなすうちに、少しずつ慣れてきました。
よく聞かれる内容は、あらかじめ小さなカンペをポケットに忍ばせておくと安心です。
💡実際に良く聞かれた質問💡
・診察時間(受付時間)
・避妊・去勢の料金
・各種ワクチンの料金
・ペットホテルの料金
・病院までの行き方
・予約の方法
また、業者さんからの電話も意外と多いです。 その際は、「どの先生宛か」「診察中か否か」をしっかり確認しましょう。
先生が対応できない場合は、以下のように確認を取ると丁寧です。
- 何時ごろになれば先生の手が空くか
- こちらから折り返しご連絡差し上げた方が良いか

電話対応スキルがキャリアに与える影響
「コミュニケーション力」は転職市場で高く評価される
電話対応力は、獣医師としての総合的なコミュニケーション能力を養う場でもあります。
転職市場では、診療スキルや手術スキルと同様に「飼い主とのコミュニケーション能力」が重視されています。
- 忙しすぎて丁寧な対応ができていない
- 飼い主との関係をもっと大切にしたい
こうした悩みを抱えている方は、職場環境を見直すことで大きく改善するかもしれません。
電話対応を磨くことは、
- 飼い主からの信頼獲得
- 再来院率の向上
にも直結します。苦手な人こそ、早めに向き合っておくと武器になります。
パンダキャリアでは、こんな方のご相談をお待ちしています!
🔸 飼い主との会話を大切にできる病院で働きたい
🔸 電話応対や説明の力もきちんと評価されたい
🔸 コミュニケーションを通して成長したい
臨床経験のある獣医師がサポートする転職支援サービス「パンダキャリア」で、 あなたの強みを活かせる職場を一緒に探しましょう!
監修
西山奈都美
獣医師
パンダキャリアキャリアアドバイザー
CT完備の1.5次病院で4年間獣医師として奮闘。現在は獣医師・動物看護師の就職支援に携わっています。 現場の苦労や喜びを知っているからこそ、悩みに寄り添えます。次の一歩を一緒に考えましょう!