新しいカマスになろう――獣医師のための限界突破術

獣医師として働くなかで、こんなふうに感じたことはありませんか?
- 「開業? 自分には無理だと思う」
- 「専門医を目指したかったけれど、今さらもう遅い」
- 「転職しても同じことの繰り返しな気がする」
- 「周囲が変わらないから、仕方ない」
日々の診療や業務に追われる中で、気づかないうちに「自分の限界」を勝手に決めてしまっていることがあります。
そんなあなたに、ひとつの寓話をご紹介します。

水槽の中のカマス
水槽の中央に透明なガラス板を設置し、片側にカマス、もう片側に餌となる小魚を入れました。
最初、カマスは小魚に向かって突進しますが、ガラス板にぶつかって跳ね返されます。何度も失敗した後、カマスは諦めてしまいました。
不思議なことに、ガラス板を取り除いても、カマスはもう小魚を追いかけません。目の前にチャンスがあるのに、「動けなくなってしまった」のです。
ある日、新しいカマスが水槽に加わりました。何も知らない新入りは迷わず小魚に飛びつき、捕まえます。それを見ていた他のカマスたちは「あの餌は食べられるのだ」と気づき、再び小魚に向かって泳ぎ始めました。
獣医療の現場にも、「ガラス板」がある
この話は、私たち獣医師のキャリアや日常にも重なります。
- 病院の中では、「このやり方が常識だ」「今さら変えられない」といった固定観念が強く働いてしまう。
- 上の獣医師のやり方に疑問を感じていても、「言っても無駄だろう」とあきらめてしまう。
- 獣医学生の頃は描いていた夢も、現実の忙しさや周囲の空気に押されて、すっかり見失ってしまう。
気がつけば、「無理なこと」に囲まれているような気持ちになって、チャレンジを諦めてしまっている……。まるで、水槽のカマスのように。

新しいカマスになるために
しかし、本当にまだガラス板は存在するのでしょうか?
実は環境は変わっているのに、過去の失敗体験や周囲の空気が「挑戦してはいけない」「自分には無理だ」という思い込みを強めているだけかもしれません。
この壁を壊すヒントは「新しいカマスの存在」です。つまり、外からの刺激や新しい環境との出会いが、自分の枠を壊す突破口になるということ。
例えば:
- 異なる診療スタイルの動物病院を見学する
- 専門医や海外で働く獣医師と話す機会を作る
- 思い切って新しい環境に飛び込んでみる
こうした「別の選択をした獣医師」の姿を目にすることで、自分の中の「ガラス板」が崩れる瞬間があります。
広がる可能性の世界
私たちは自分の経験だけで「この業界はこういうもの」と思い込みがちです。
しかし実際には獣医師のキャリアも働き方も、以前よりずっと多様化しています。
- 週3日勤務で副業を持つ獣医師
- 予防医療から救急医療へ転身した獣医師
- 家庭との両立を実現している獣医師
- 外科経験を求めて転職する獣医師
「そのガラス、もうないかもしれません」
その「無理だ」という感覚は、本当の壁ですか?それとも、過去の経験からくる思い込みですか?
「自分には無理だ」「もう遅い」と思ったときほど、一度立ち止まってほしいのです。今はガラス板がないかもしれない――それを確かめることから、新しい一歩は始まります。
もし今、獣医師としての働き方やキャリアに行き詰まりを感じているなら、誰かの「新しいカマス的行動」に触れてみることが、最初の一歩になるかもしれません。
パンダキャリアは、獣医師・動物看護師向けのキャリア相談や転職サポートを通じて、そんな“新しいカマスになるお手伝い”をしています。
- 働き方を変えたいけど、何から始めればいいかわからない
- 別の病院に移ることで本当に変わるのか不安
- 夢はあるけど現実的に見えていない
そんな悩みがある方は、ぜひ気軽にご相談ください。「思い込み」というガラス板の向こうに、あなたの新しい可能性が広がっています。
監修
西山奈都美
獣医師
パンダキャリアキャリアアドバイザー
CT完備の1.5次病院で4年間獣医師として奮闘。現在は獣医師・動物看護師の就職支援に携わっています。 現場の苦労や喜びを知っているからこそ、悩みに寄り添えます。次の一歩を一緒に考えましょう!