ホーム コラム 獣医師として身につけたいビジネスマナー|メール対応編

獣医師として身につけたいビジネスマナー|メール対応編

獣医師として身につけたいビジネスマナー|メール対応編

意外と誰も教えてくれない、獣医師の“メールマナー”

獣医師の仕事というと、「動物と向き合う」「診察や手術ができるようになる」ことに意識が向きがちですが、実は“ビジネスメールの対応力”も、現場で信頼されるために非常に重要なスキルです。

若手獣医師や獣医学生の皆さんにとって、外部病院への症例紹介や、医療機器業者とのやり取りなど、「しっかりとしたメールを送らなければならない場面」は意外と早くやってきます。

本記事では、そんなときに困らないよう、獣医師として最低限おさえておきたい「メール返信のマナー」と具体的な文例を分かりやすく解説します。

基本マナー|社会人として恥をかかないために

件名は変えずに返信する

メールでのやりとりでは、相手と「会話」をしているつもりで返信しましょう。 基本的に、受け取ったメールの件名は変更せず、そのまま返信します。件名を変えてしまうと、スレッドが分断され、相手が「どの件だったっけ?」と混乱してしまいます。

また、件名の初めにつく「Re:」の表示は削除してはいけません。

❌NG:「Re: ご紹介ありがとうございます」→ 「西山タロウちゃんの件について」に変更してしまう

⭕OK:「Re: ご紹介ありがとうございます」(そのままで返信)

宛名、署名、文末のあいさつは定型を覚えてしまおう

外部病院や業者とのやり取りでは、定型表現を使うのが安心です。

  • 宛名:「○○動物病院 ○○先生」「○○株式会社 ○○様」
  • 結び:「何卒よろしくお願い申し上げます」「ご確認のほど、よろしくお願いいたします」
  • 署名:氏名・所属病院名・住所・電話番号・メールアドレス

※署名はGmailなどでテンプレート設定しておくと便利です。

返信は“なるべく24時間以内”が基本

忙しい中でも、返事をもらえるか不安な時間は、相手にとって非常にストレスです。返信内容が用意できていなくても、ひとまず「受け取りました、確認し○日までに返信します」といったレスポンスを入れておくだけで、印象は大きく変わります。

CC・BCCの使い分けを理解しよう

メールの宛先管理もマナーの一部。情報漏洩にも繋がりかねないので特に注意しましょう!

  • CC(カーボンコピー):関係者に情報共有したい場合に使用(返信は不要)CCを設定する順番も重要です。  → 並び順も「役職順」などに配慮しましょう。
  • BCC(ブラインドカーボンコピー):他の宛先が見えないように送信したいときに使用

複数の担当者が関わる案件では、CCの使い方が特に重要です。

相手からCC付きのメールを受け取った場合は、「これは関係者にも共有すべき内容だ」ということ。

返信時は基本的に「全員に返信(Reply All)」を心がけましょう。特に業者への返信の際に使用する事が多いので、注意して返信してください。

応用編:症例紹介メールの書き方と返信マナー

件名が命!内容がひと目でわかる工夫を

【件名例】 症例紹介のお願い(犬・12歳・慢性腎不全/○○動物病院より)

忙しい診療の合間にメールを読む相手のために、件名で概要が伝わるようにすることが大切です。

本文はこの順番で書けばOK

挨拶 → 経緯 → 動物情報 → 希望 → 添付案内

○○動物病院  
○○先生

いつも大変お世話になっております。△△動物病院の□□と申します。
このたび、○○歳の雑種犬(メス/未避妊)において慢性腎不全が進行しており、貴院にてさらなる精査をお願いしたくご連絡差し上げました。
本症例の経過および血液検査結果等につきましては、添付資料をご確認いただけますと幸いです。
お忙しい中恐れ入りますが、ご確認のほど何卒よろしくお願い申し上げます。
――  
△△動物病院  
獣医師 □□ □□  
電話:000-0000-0000  
メール:xxx@xxx.com

紹介先病院への返信例

紹介を受けた側は、感謝の気持ちと今後の診療予定を明確に伝えることが大切です。

○○動物病院  
□□先生

ご丁寧なご紹介、誠にありがとうございます。
ご紹介いただいた○○ちゃんについて、6月10日(月)の午前中に受診いただければと存じます。初診時に、過去の血液検査結果や画像データをご持参いただけますと診療がスムーズです。
何卒よろしくお願いいたします。

信頼される獣医師になるために診療技術や知識だけでなく、社会人としてのマナーも獣医師の“臨床力”の一部。特にメールは、相手にとってのあなたの第一印象になることもあります。

はじめは誰でも不安なものです。大切なのは「誠意をもって返信すること」「確認を怠らないこと」。

あなたのキャリアがもっと良くなるように、メールの1通から丁寧に積み上げていきましょう。


参考資料

監修

西山奈都美

獣医師

パンダキャリアキャリアアドバイザー

CT完備の1.5次病院で4年間獣医師として奮闘。現在は獣医師・動物看護師の就職支援に携わっています。 現場の苦労や喜びを知っているからこそ、悩みに寄り添えます。次の一歩を一緒に考えましょう!

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